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※この旅は、60代後半のころのお話です。(いまは70代、まだまだ島を歩いています😊)
2018年の12月、私は初めて沖縄に行きました。
きっかけは、人に言われたひとことでした。
死ぬ前に1回は、沖縄に行った方がいい。文化が全然違うから。
そうか、文化が違うのか。それならまず遠い沖縄から行こうと思って、出かけました。
目的地は慶良間諸島です。那覇に着いたその日のうちに、座間味島へ渡るつもりでした。
ところが、そうはなりませんでした。そして、そうならなかったおかげで、私は燃える前の首里城を見ることになったのです。
空港に着いたら「今日、船止まってます」

12月9日、羽田を朝6時30分に発って、那覇に着いたのが9時40分。
空港で、座間味のガイドさんから連絡がありました。
「今日、船止まってます」
嘘でしょ・・?その日のうちに島へ渡るつもりでしたから、沖縄本島の宿は取っていません😂しかも初めての沖縄です。右も左も分かりません😂
まず、ガイドさんに相談しました。「ここは割と取りやすいですよ」と言って、那覇の宿を紹介してくださいました。これで、その日眠る場所は決まりました😆
けれど、まだ午前中です。一日まるまる空いてしまいました。
困ったときの、末っ子です
どうしよう、と思いました。困ったときの、末っ子です。すぐにメールしました。
返ってきたメールは、ほんの二言。「なら、首里城と斎場御嶽(せーふぁうたき)に行きな」
えぇ〜😳? そうは言われても、どこにあるのか分かりません。でも、行くしかない。私、素直だけが取り柄ですから☺️
那覇空港の観光案内所で「斎場御嶽に行きたいんです」と聞きました。モノレールとバスを乗り継いでいくルートを教えて頂き、すぐにモノレールに乗り込んで那覇のバスターミナルに向かいました😚不安な気持ちで斎場御嶽行きのバスに乗り込みました🧐

斎場御嶽は、琉球王国のいちばん大切な聖地だそうです。私にとっては、これが沖縄で最初に見たものになりました。
💡 斎場御嶽(せーふぁうたき)って、どんなところ?
沖縄本島の南東部、南城市にある聖地です。「御嶽(うたき)」は、沖縄で神さまをお祀りする場所のこと。なかでも斎場御嶽は、琉球王国でいちばん格の高い聖地とされてきました。
昔は、国の祈りをつかさどる女性の最高位「聞得大君(きこえおおきみ)」が、ここで就任の儀式をしたそうです。建物はなく、森と大きな岩そのものが祈りの場所です。いちばん奥の「三庫理(さんぐーい)」は、大きな岩が2つ寄りかかってできた三角のすき間です。
2000年に、首里城跡などと一緒に世界遺産になりました。石畳の坂道なので、歩きやすい靴でどうぞ。見学は50〜60分が目安です。




そこで会った、ひとり旅の女性
ひととおり見終わって歩いていたら、ひとり旅の女性とお話しする機会がありました。大阪からいらした、40代か50代くらいの方です。
「これから首里城に行きたいんですけど、どう行くか分からなくて」と申し上げたら、
「あら、私も行こうかしら」
その方が調べてくださって、バスを乗り継いで、2人で首里城へ向かいました。
あとで地図をよく見て分かったのですが、斎場御嶽と首里城は、ものすごく離れています。本当なら車がないとたどり着けないような距離でした。
写真の時刻が、それを教えてくれます。斎場御嶽で最後に撮ったのが午後2時35分。首里城で最初に撮ったのが5時22分。あいだに2時間47分かかっています。バスを乗り継いで、それだけかかったのです。
あの方に会わなければ、たどり着けなかったと思います😚
17時22分。閉まるまで、あと少し
バスを降りたのが、夕方の5時22分。あとで写真の撮影時刻を見返したら、そう残っていました。

そして、その日の入場の締め切りまで、あと数分でした😱
バス停から入口までは、けっこうな距離があります。
走りました。


60代後半で、荷物を持って、坂を走りました。そして5時27分、券売所にたどり着きました。そのときに撮った「券売所」の看板の写真が、いまも残っています。

間に合いましたが、閉まるまでは30分ほどです。使える時間は、それだけでした。
ですから、どこにも立ち止まらず、歩きながら見ただけでした。広いところを、ただ通り抜けるように。


最後に撮った写真の時刻は、5時55分。ほんとうに、30分ほどで通り抜けたのでした。
なんだか、走った記憶しかありません笑
そのときは「ああ、慌ただしかったな」としか思っていませんでした。
💡 首里城って、どんなところ?
那覇の街を見下ろす丘の上にある、琉球王国の王さまのお城です。1429年に琉球がひとつの国にまとまってから、およそ450年のあいだ、王国の中心でした。
朱色の正殿は、戦争で焼けたあと、1992年に復元されたものです。首里城は、これまでに何度も焼けては建て直されてきたお城なのだそうです。
2000年には、斎場御嶽などと一緒に世界遺産になりました。登録されているのは建物ではなく、地下に残る昔のお城の跡(首里城跡)です。
船が欠航した日に、那覇から斎場御嶽と首里城を1日でまわるには
私は行き当たりばったりでしたが、これから行かれる方のために、いまの行き方を調べてまとめておきます。
① 那覇空港 → 斎場御嶽
- ゆいレール(モノレール)で、那覇空港駅から「旭橋駅」へ。那覇バスターミナルは、この駅とつながっています
- 那覇バスターミナルの7番のりばから、東陽バス 338番「斎場御嶽線」に乗ります
- およそ60分で「斎場御嶽入口」に到着
- バス停のそば、正面駐車場にある券売所でチケットを買います
- そこから入口(緑の館・セーファ)まで、歩いて7分から10分(およそ500メートル)
※私が行った2018年は38番でした。いまは338番に変わっています。古い案内を見ていると迷いますので、お気をつけください。
※南城市役所でNバスに乗り換える行き方もあります。
② 斎場御嶽 → 首里城
- 「斎場御嶽入口」から338番のバスで、那覇バスターミナル(旭橋)へ戻ります。およそ60分
- 旭橋からゆいレールで「首里駅」へ
- 首里駅から守礼門まで、歩いておよそ15分
歩くのがつらい方には、こちらがおすすめです。首里駅前のバス停から「首里城下町線」の7番か8番に乗ると、「首里城前」で降りて、守礼門まで歩いて1分です。
私のときは、この移動に2時間47分かかりました。写真の時刻が残っていましたので、間違いありません。
③ 1日でまわるなら、朝いちばんで
正直に申し上げます。この2か所を1日でまわるのは、けっこう大変です。
片道1時間のバスと、乗り継ぎと、それぞれの見学。私は走るはめになりました。
- 斎場御嶽を朝いちばんに。午後からだと、首里城が閉まってしまいます
- 斎場御嶽は、3月から10月は朝9時から夕方6時まで(券売は5時15分まで、最終入場は5時30分まで)。11月から2月は夕方5時30分まで(券売は4時45分まで、最終入場は5時まで)
- 首里城の有料区域は、12月から3月は夕方6時まで(入場の締め切りは5時30分)。4月から11月は夜7時まで(締め切りは6時30分)
- ゆいレールをよく使う日は、1日乗車券も考えてみてください
そして、行かれる前に必ず、いまの時刻と料金をお確かめください。私が行ったあとも、いろいろ変わっています。
※この記事の時刻や料金は、2026年9月に調べたものです。
- ⚠️斎場御嶽の拝観料は、2026年10月1日から大人600円になりました(それまでは300円)
- ⚠️斎場御嶽は、2026年11月2日から2027年1月5日まで工事のため、入口(御門口)より先には入れません。この期間は入場無料で、入口までは行けます。首里城の正殿公開の時期とちょうど重なりますので、お気をつけください
- ⚠️首里城は、2026年11月23日の入場分から、大人400円が1,000円になります。正殿の中を見るには事前予約(30分ごとの時間指定)が必要です。前日の11月22日は、公園全体がお休みです
年が明けて、もう一度
この旅は長くて、慶良間諸島をゆっくりめぐって、年をまたいで3週間ほどになりました。
2019年の1月、帰りの飛行機まで1日2日、余裕がありました。お正月ですから、何かないかしらと思って、今度は那覇の観光案内所に行きました。
「お正月のイベントは何かありませんか」
「首里城がいいですよ」
また首里城です😆ですが、今度は時間がありました😚
行ってみて、驚きました。琉球王国のお正月の行事を、再現していたのです。
100人か、200人くらいでしょうか。王様がいて、こちらに家来の方々がいて。それを本物の人間が演じるのです。
すごいものを見た、と思いました。



その年の10月31日
2019年10月31日の未明、首里城は燃えました。
午前2時47分ごろ、正殿から火が出て、正殿を含む8棟が焼けました。
テレビで見たとき、しばらく言葉が出ませんでした。
私が走って入った、あの門。30分で通り抜けた、あの広い場所。お正月に大勢の方が並んでいた、あの正殿。
沖縄の方々にとって、どれほどのことだったかと思います。私のような一度きりの旅行者が、何かを言えるものではありません。
ただ、ひとつだけ思ったことがあります。
あのとき船が止まっていなければ、私は首里城を見ていませんでした。
予定どおり座間味へ渡っていたら、那覇には戻っても、わざわざ首里城には行かなかったと思います。船が欠航してくれたから、燃える前のあの場所を、この目で見ることができました。
燃えたあとも、二度おじゃましました
じつは私、そのあとも首里城に行っています。
2024年10月と、2025年の元日です。
守礼門は、変わらずそこに立っていました。門をくぐった先は、まだ工事のかこいの中です。作業をされている音が聞こえてきます。

正直に申しますと、さびしくないと言えば嘘になります。
でも、工事の様子そのものを見せてくださっているのですね。木を組む作業や、瓦をつくる工程を、見学できるようになっていました。建て直しているところを見られるのも、いまだけです。
燃える前を見て、燃えたあとを見て、建て直しているところを見て。それならやっぱり、できあがったところも見たいと思うのです。



そして、2026年11月23日
首里城は、戻ってきます。
首里城公園の公式サイトによりますと、2026年11月22日(日)に正殿復元の完成式、そして11月23日の正午から、正殿の一般公開が始まるとのことです。
首里城は、これまでにも何度も焼けて、そのたびに建て直されてきた建物だと聞きました。今度もまた、建て直されたのですね。
ですから、また行くつもりです。今度は、走らずに。30分ではなく、ゆっくり座って見たいです。
おわりに ── 船が止まった日のこと
この旅では、結局船が2日つづけて欠航して、那覇で足踏みしました。翌日はひめゆりの塔にも行きました。座間味に渡れたのは3日目です。
旅の計画が崩れるのは、その場では困ります。心細くもなります。
でも崩れたからこそ会えた方がいて、崩れたからこそ見られたものがありました。
冬の沖縄に行かれる方へ。船は止まります。日程には、どうぞゆとりを持ってください。
そして、止まってしまったら。その日にできることを、してみてください。思いがけないものに、出会えるかもしれません。
📝 旅メモ(2018年12月〜2019年1月・約3週間の沖縄旅から)
この記事の時刻は、私が撮った写真の撮影時刻から確かめたものです。いまの時刻や料金は、お出かけ前に公式サイトでご確認ください。
✈️ 航空券:エアトリでお近くの空港から那覇への料金を比べる![]()
🏨 那覇の宿:じゃらんで那覇のホテル・旅館を探す![]()
⛩ 斎場御嶽:斎場御嶽 公式サイト
🏯 首里城:首里城公園 公式サイト
このあと渡った座間味島のことは、こちらにまとめました☺️
・座間味島への行き方と島の回り方|船が2日欠航した70代ひとり旅(慶良間諸島②)
ほかの沖縄の島の記事も、よろしければどうぞ☺️
・西表島の行き方・アクセス・移動手段|70代一人旅の実体験まとめ
・小浜島 ひとり旅 70代完全ガイド|2日間で楽しんだ全記録とおすすめスポット
・今までに訪れた日本の離島一覧|70代ひとり旅で198島
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