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※2017年ゴールデンウィークの体験です。船や宿の予約方法・料金は当時のもので、現在は変わっていることがあります。最新は公式でご確認ください。
※この旅は、離島旅をはじめたばかりの60代後半のころのお話です。(いまは70代、まだまだ島を歩いています😊)
はじめに——日本一行きにくい島へ

伊豆諸島のいちばん南に、青ヶ島(あおがしま)という島があります。人口はおよそ160人、日本でいちばん人口の少ない村。二重カルデラの絶景で世界的に有名になりましたが、島を知る人はみんな口をそろえてこう言います。
「あそこは、行きたくても行けない島だよ」
船は欠航が多く、ヘリコプターは9人乗り。私はこの島に、それまで3回、行こうとして行けませんでした😂宿が取れなかったり、予定が合わなかったり。
だから今回は「青ヶ島に行くための旅」を組みました。まず八丈島へ渡り、そこから青ヶ島をねらう作戦です。
宿が先か、船が先か——青ヶ島の「三すくみ」
ところが、計画の段階からつまずきます。
船の予約をしようとすると、こう聞かれました。
「青ヶ島の宿は決まっていますか?」
それならばと宿に電話をすると、今度はこうです。
「必ず泊まれる方でないと、予約はお受けできません」
……え、どっちなの? どっちから取るのが正解なの?😂
青ヶ島は船の欠航がとても多い島です。宿の立場からすれば「来られるか分からない人」の予約で部屋をふさげない。船の立場からすれば「泊まる所のない人」を島に運べない。どちらの言い分もよく分かる。分かるけれど、旅人はこの「三すくみ」の前で立ちつくすのです😭
ちなみにこの船には「条件付き出航」というものがあります。出航はしたものの、青ヶ島まで行って海が荒れていて、港に着けられないと判断されたら——八丈島に逆戻りの刑、なんです! 片道約3時間かけて島を目の前にして、また3時間かけて戻る😭そういう島なのです。
ヘリコプター、9時23分の敗北

船がだめなら、残る手は八丈島から飛ぶヘリコプター。ただし定員は9人です🙃
予約は朝9時からの電話受付。私は9時ちょうどから電話をかけ続けました。かけても、かけても、つながらない。やっとつながったのは9時23分ごろ。
「もういっぱいです」
がちゃん。
……いえ、実際はそんな失礼な切られ方はしていません。でも私の気持ちのなかでは「がちゃん」と聞こえました😂
ちなみにこのヘリ、飛ぶのは1日たった1往復。つまり空から青ヶ島に入れる人は、日本中で1日9人だけです。
そして、あとから気づきました。23分かかって売り切れたのではありません。おそらく受付開始とほぼ同時に席は埋まっていて、私はずっと、話し中の電話を握りしめていただけ。電話が繋がること自体が、すでに争奪戦だったのです😂

とりあえず、八丈島へ
もう仕方ない。青ヶ島に渡れるかどうかは分からないけれど、とりあえず八丈島までは行こう。そう決めて、竹芝桟橋から夜行の橘丸に乗りました☺️
八丈島でのんびり観光をしていた2日目、突然、電話が鳴ります。
「ヘリコプターにキャンセルが出ました。青ヶ島、行きますか?」
来た! と思ったのもつかの間。私はまだ、青ヶ島の宿を取れていないのです。
「あの……それって、今この電話で決めなきゃいけませんか?」
宿が決まっていないのに、飛ぶだけ飛ぶのは無理でしょう〜😂 断腸の思いで、せっかくのキャンセル枠をお断りしました😂
「え、一人? ならいいよ」
でも、ここで諦めないのが、島旅に命をかけていたり、かけていなかったりの私です😌
すぐさま、青ヶ島に数軒しかない宿へ片っぱしから電話をかけました。断られ、断られ、断られ——最後の一軒で、電話の向こうの声がこう言ったのです。
「何人なの? え、一人? ならいいよ」
青ヶ島の宿、GET!! やったー!!
一人旅は身軽です。この身軽さに、何度助けられたか分かりません。
「俺なんか20年、行きたくても行けてないよ」
宿が取れた勢いのまま、船のチケットを買いに行きました。窓口でまた、あの質問をされます。
「宿は取っていますか?」
今度の私は自信満々です。「はい、取ってます!!」
すると、列の後ろから、ぼそっと声が聞こえました。
「わ〜、青ヶ島行くんだ。俺なんか20年以上、行きたくても行けてないよ」
——はい、私、行きますよ青ヶ島。私だって3回だめで、4回目でやっとここまで来たんですから。心の中でそうつぶやきながら、あの方が近いうちに青ヶ島に渡れることを願いました😌
まるでゲームのように
宿を取る。船を取る。あとは欠航しないことを祈る。
なんだか、子どもたちが昔やっていたゲームを思い出しました。これをGETしたら次はこれ、それがそろったら次の扉が開く——そういう冒険のゲームです。70代になって、まさか自分が攻略する側になるとは☺️
そして当日。空は晴れ、あおがしま丸(当時の船賃は片道2,950円)は欠航することなく、三宝港へ。

断崖絶壁がぐるりと囲む港に船が着いたとき、思わず声が出ました☺️

ついに——日本の離島でいちばん行きにくい島と言っても大げさではない青ヶ島に、到達したのです!!

つづく
島に上がってからの話——1泊3食付きの宿のこと、地熱釜のこと、300段の玉石の階段のこと、満天の星のこと——は、次の記事に続きます。
🚢 いまはこうなっています(2026年時点)
・船は新しくなりました。あおがしま丸 → くろしお丸
・出るか出ないかは毎朝7時ごろ発表。運賃は毎月変わる仕組みです
・ヘリコプター(東京愛らんどシャトル)は、いまは電話のほかにWEBでも予約できます(搭乗1か月前の同じ日から)
・ただし公式サイトいわく「受付開始の午前9〜10時の電話は混み合って繋がりにくい」——私のときと同じですね😂
最新は東邦航空・伊豆諸島開発・青ヶ島村の公式サイトでご確認ください。
📝 70代の予約メモ(2017年当時の体験から)
・青ヶ島は「宿が先」。宿が決まらないと船もヘリも先に進みません
・ヘリ(9人乗り)の電話予約は、つながったときには満席のことも。根気が要ります
・一人旅は宿が取りやすい。「え、一人? ならいいよ」は実話です
・船は欠航が多い島。予定には必ず予備日を
📚 八丈島・青ヶ島ひとり旅シリーズ(記事一覧)
📝 この旅のメモ(予約はこちらから)
🏝 青ヶ島の宿は数軒のみで、予約は電話が基本です(ネット予約はほぼありません)。連絡先は青ヶ島村公式サイトの宿一覧からどうぞ。
※私が泊まったマツミ荘は、現在は休業中とのことです(2026年・公式サイトより)。
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※青ヶ島へは八丈島経由のみ。船かヘリで渡ります。
🗾 これまでに訪れた島の一覧はこちら:日本の離島 一覧|70代の女一人旅で訪れた島の記録
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