桃岩荘は「やばい」のか?|70代がユースホステルに3泊した正直な感想(礼文島・利尻島②)

北海道の島


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※この旅は、離島旅をはじめたばかりの60代後半のころのお話です。(いまは70代、まだまだ島を歩いています😊)

※2017年7月の体験です。営業状況や料金は変わりますので、最新は公式の情報でご確認ください。

検索窓に「桃岩荘」と打つと、「やばい」「気持ち悪い」という言葉が並びます。

日本三大バカユースのひとつと呼ばれる(ひどい・・😂)、礼文島の名物宿。噂だけがひとり歩きして、「泊まってみたいけれど、不安」という方も多いのではないでしょうか。

60代の終わりの私が、ここに3泊しました。結論から言います。楽しかった。そして、たしかに異世界でした😊

噂の宿の「実際のところ」を、正直に書きます。

桃岩荘ってどんな宿?

礼文島の桃岩荘ユースホステルの木造の建物と玄関の看板
桃岩荘の玄関。看板の文字が、旅人を迎えてくれます
場所 礼文島の南西、桃岩の近く。香深港から車で送迎してもらえます
形式 ユースホステル(相部屋の宿)。夏だけの営業です【現況はまー裏取り】
名物 夜のミーティング・愛とロマンの8時間コース・フェリーのお見送り
こんな人向け 旅人と話したい人。お祭りが好きな人。青春をもう一度、の人

トンネルの前で、ヘルパーさんが言いました

桃岩荘の緑色の幌がついた送迎トラック
港まで迎えに来てくれた、桃岩荘の送迎トラック。幌の中に座って宿へ向かいます
桃岩荘のヘルパーさんが両手を広げて見送るようす
ヘルパーさんのお出迎え。異世界への入り口の入り口。

香深港に着くと、宿の「ヘルパーさん」(住み込みのスタッフさん)が車で迎えに来てくれていました。

宿へ向かう道の途中に、トンネルがあります。その入り口で、ヘルパーさんが言いました。

「トンネルを抜けたら桃岩時間。恥も外聞も、すべて現世に置いていってください!!」

……はて?なんのこと?

ドキドキしながら、トンネルを抜けました。
ヘルパーさんのお迎えしてくださった時の写真、異世界の雰囲気が漏れ出していますね・・笑

因みに、記事のために再度調べたら、恥も外聞もではなく、知性・教養・羞恥心を捨てるようです笑
そして、お帰りの際は必ず持って帰ってねと言われました😆

この宿には「桃岩時間」が流れています

桃岩荘の相部屋にある木製の2段ベッド
お出迎えのご挨拶、ここが異世界への入り口です。

種明かしをすると、桃岩荘では日本標準時より30分進ませた「桃岩時間」が流れていて、宿の暮らしはすべてこの時間で動きます。

時計の針から、宿の中の言葉づかいまで、ここは「現世」とは少し違う世界。だからトンネルが、この世とあの世……ではなくて、現世と桃岩時間の境目なのです😆

ちなみにこの宿には、独自の言葉がいろいろあります。男性用大部屋の2段ベッドは「回転ベッド」。ヘルパーさんやひと夏を住み込む常連さんは「マジョ」。もう、覚えるだけで楽しくなってきませんか😊

名物・夜のミーティングの「実際」

桃岩荘のミーティング部屋。壁一面に歌詞の紙が貼られている
ミーティングの部屋。壁一面に、代々の歌の歌詞が貼られています

さて、噂の的になっているのが、この夜のミーティングです。実際の中身を順番に書きますね。

まずは、礼文島の観光案内。ヘルパーさんが、島のことを面白おかしく紹介してくれます。明日歩く道の情報も、ここで仕入れられます。私はニコニコしながら参加しました。

桃岩荘のミーティングで歌うヘルパーさんと壁の時刻表示
ヘルパーさんの熱唱タイム。奥の札には「16:25」——これが桃岩時間です
桃岩荘のミーティングで仮装して盛り上がるようす
夜が更けるほど、盛り上がります

つぎに、熱唱タイム。代々引き継がれてきた桃岩荘の名曲の数々を、ヘルパーさんが歌い上げます。歌詞がわからなくても大丈夫。定番の曲の歌詞は、ミーティング部屋の壁一面に貼ってあります。一緒に歌ったり、踊ったり?できますので、ご心配なく😆

ひとりで参加するのは少し心配でしたが、なにしろ恥も外聞もトンネルの向こうに置いてきましたから、勢いで参加しました。

ひとり旅の方も多かったです(男性が多め)。「よし、楽しむぞ!」という気持ちさえあれば、ひとりでもじゅうぶん楽しめます。でも、異世界感はありました笑

「気持ち悪い」「やばい」って本当?(正直に答えます)

検索に出てくるあの言葉たちに、泊まった本人として答えます。

合う人——旅人と話したい人。歌や踊りの輪に入るのが好きな人。「せっかくだから島の夜も楽しみたい」人。

戸惑うかもしれない人——静かにひとりで過ごしたい人。集団の熱気が苦手な人。きれいなホテルの快適さを求める人。

つまり「やばい」は、半分ほんとうです。ただしそれは「危ない」のやばいではなく、「熱量がすごい」のやばい。宗教でもなんでもなく、文化祭の前夜がずっと続いているような宿——私はそう感じました☺️

そして私のようなおばあさんでも、ちゃんと輪に入れてもらえました。それがこの宿の、いちばんやさしいところです😊つまり、楽しみたいという気持ちさえあれば、誰でも平等に受け入れてくれるのです。

ここを拠点に、礼文を歩きました

愛とロマンの8時間コースの木製の標識
「8時間コース」の標識。ここから宇遠内の分岐点まで約3km

私は3泊して、名物「愛とロマンの8時間コース」にも挑みました(その記録は別の記事で)。桃岩荘はこのコースの本家。前の晩のミーティングで情報をもらい、朝はお弁当を持って出発できます。

出発の朝には、フェリーに向かって、あの名物のお見送りも——。その光景は、写真でどうぞ。

泊まってみたい方へ(2026年版)

霧に包まれた礼文島の桃岩と海
桃岩荘、女性の相部屋です。

営業は夏の間だけ。予約方法・料金などの最新情報は、公式の案内でご確認ください。

ひとつだけ、私からの助言を。「楽しむぞ」とだけ決めて、あとはトンネルの手前に色々(知性とか恥とか)と置いていくこと。それがこの宿の正しい泊まり方です😊

おわりに

帰ってきてから、桃岩荘の話をすると、みんな「なにそれ」と笑います。30分早い時間、壁一面の歌詞、恥も外聞も置いていくトンネル☺️

ぜんぶ、ほんとうにあるのです。あの島の、あの宿にだけ。

人生でいちばん変な宿で、人生でいちばん若返った3泊でした😊

📝 この旅のメモ(予約はこちらから)

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