車があっても一度は歩く|青ヶ島のサウナと「土地を売らない」話(八丈島・青ヶ島④)

島旅一覧

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※2017年ゴールデンウィークの体験です。施設や道路状況は当時のもので、現在は変わっていることがあります。最新は公式でご確認ください。

※この旅は、離島旅をはじめたばかりの60代後半のころのお話です。(いまは70代、まだまだ島を歩いています😊)

はじめに——青ヶ島3日目の朝

青ヶ島での滞在も3日目。実はこの日、少し風邪気味で、体が重い朝でした。それでも9時ごろには宿を出発。だって、この島にいられる時間は限られているのですから☺️

車両通行止めの坂を、直登する

前日まではトンネルをくぐって池之沢(カルデラの内側)へ下りていたのですが、この日は車両通行止め。人は通れるというので、急な坂道を直登することになりました。

これが——こたえました😂 青ヶ島は島全体が急勾配。平らな道がほとんどありません。

島での移動手段は、徒歩(かなり厳しい)か、レンタカー(青ヶ島レンタカーさんがあります)。運転できる方にはレンタカーをおすすめします。でも、あえて言わせてください。

車があっても、一度は自分の足で歩いてみましょう。歩くと、車では気づかない意外な発見があるのです。……とはいえ、あの直登の坂だけは、いま思い出しても膝が笑いますが☺️

地熱釜、2日目——「本日も」

青ヶ島の地熱釜(ひんぎゃ)に並ぶ釜
本日も、地熱釜。フタの上の石は蒸気で飛ばないようにする重しです

この日も性懲りもなく地熱釜へ。旅ノートには「本日もジャガイモ、サツマアゲ」と書いてありました。よほど気に入ったのでしょうね、当時の私🥰

蒸しあがりを待つ間に丸山遊歩道をひとまわり。この「待ち時間に歩く」が、青ヶ島の正しい時間の使い方だと思います。

ふれあいサウナ——火山の島の、地熱のサウナ

ふれあいサウナの浴場
サウナにはお風呂もついています。歩いた汗をさっぱり
ふれあいサウナのサウナ室
木のぬくもりのサウナ室。熱源は火山の島の地熱です(手ブレはご愛嬌☺️)

午後は「ふれあいサウナ」へ。青ヶ島は今も地熱の生きている島。その蒸気をそのまま使ったサウナです。

風邪気味の体に、地球の熱がじんわり染みる。サウナのあとは体が軽くなった気がしました。火山の島で入る地熱のサウナは、格別です。

※残念なお知らせです。ふれあいサウナは、台風の被害により「安全が確保できないため、当面の間、休業します」と青ヶ島村の公式サイトに掲載されています(2026年時点)。再開の日を、心から待っています。

集落で聞いた「土地を売らない」話

尾根道と御富士様を示す道標
散歩の途中で出会った道標。「御富士様」の文字に誘われて
御富士様の由来を記した説明板
御富士様の由来書き。島の信仰の歴史が刻まれています
御富士様の祠
石積みの素朴な御富士様。そっと手を合わせました

夕方、集落をぶらぶら歩いていると、島の方と立ち話になりました。そこで聞いたのが、この島の流儀です。

「この島はね、よそから来た人に土地を売らないんだよ」

排他的な話ではなく、むしろ逆だと感じました。小さな島の土地は、島で生きる人の命綱。売り買いの対象にしない、というのは、島を島のまま守るための知恵なのでしょう。

宿の本棚にあった、一冊の本

宿の本棚に『黒潮のはてに子らありて——青が島教師十年の記録』(高津勉)という古い本があって、滞在中に読みました。1950年から10年間、この青ヶ島の分校で教えた先生と、子どもたちの記録です。

船が止まれば食料が届かない。さつまいもが主食で、水は雨水だけ。60年以上前のこの島の暮らしを、いままさにその島の宿で読む——ページをめくるたび、窓の外の風の音まで、物語の続きに聞こえてきました。

さらば青ヶ島——13時の船で八丈島へ

三宝港で出航を待つあおがしま丸
13時発のあおがしま丸。いよいよお別れです
船から見上げる青ヶ島の断崖
船から見上げる断崖。この崖の上に人の暮らしがあります
遠ざかる青ヶ島
さらば青ヶ島。海に浮かぶ要塞のような島影でした

翌日、あおがしま丸に乗って八丈島へ戻りました。3泊4日の青ヶ島。「何もない」どころか、書きたいことだらけの島でした。

渡るのに3回失敗して、4回目でやっと来られた島。帰りの船から遠ざかる断崖を見ながら、「また来られるだろうか」ではなく「来られてよかった」と、心から思いました。

おまけ——宿が取れないときの奥の手

青ヶ島には、キャンプ場もあります(事前申請が必要)。宿が満室でどうしても、という方の奥の手です。ただし道具の貸し出しはありません。70代がキャンプ道具をかついで断崖の島に渡るのは——私には難しいかも。😂

🗾 これまでに訪れた島の一覧はこちら:日本の離島 一覧|70代の女一人旅で訪れた島の記録

📝 この旅のメモ(予約はこちらから)

🏝 青ヶ島の宿は数軒のみで、予約は電話が基本です(ネット予約はほぼありません)。連絡先は青ヶ島村公式サイトの宿一覧からどうぞ。
※私が泊まったマツミ荘は、現在は休業中とのことです(2026年・公式サイトより)。

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※青ヶ島へは八丈島経由のみ。船かヘリで渡ります。

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