奄美大島を個人ガイドと巡る【後編】|フナンギョの滝・マテリヤの滝と森めぐり(奄美群島⑦)

九州の島

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※2023年7月の体験です。施設やアクセスは変わることがありますので、最新は公式でご確認ください。

はじめに——個人ガイドさんと、もう一日!

奄美大島はとても大きな島です。車のない私にとって、この島を回るいちばんの知恵は「ガイドさんにお願いすること」でした。前回の【前編】では、個人ガイドTさんと島の南のほう——マングローブや西古見の三連立神をめぐりました。

今日はその続き。別の日に再度個人ガイドを依頼しました☺️今回も前回の個人ガイドさんと一緒のTさんにお願いすることが出来ました🥰

名瀬の宿までガイドのTさんが迎えに来てくださって、島の西側を一日かけてぐるりと回ります。滝あり、森あり、巨大な豆あり。「何もない」と言われがちな島の、宝物のような一日でした☺️

フナンギョの滝——森がよみがえった場所

住用にある「フナンギョの滝 Funangyo Falls」の石の案内板
奄美大島・住用のフナンギョの滝。深い緑の森の岩肌を細く長く流れ落ちる水

朝いちばんに向かったのは、住用(すみよう)にあるフナンギョの滝。深い緑にかこまれた、静かな滝です。滝つぼの前まで下りると、ひんやりとした空気が気持ちよくて、それだけで生き返るようでした☺️

個人ガイドTさんによると、このあたりは一度は人の手が入ったけれど、長い時間をかけてシイの木の原始的な森がよみがえってきたのだそう。

今では国立公園の特別なエリアで、世界自然遺産の一部でもあります。オットンガエルやアマミイシカワガエルという、ここにしかいない生き物のすみかでもあると教わりました。カエルの名前ひとつでも、ガイドさんがいると旅の色が濃くなります🥰

モダマと三太郎の里——巨大なさやと、ソフトクリーム

住用の石垣にはめ込まれた「モダマ自生地」の赤みがかった石の案内板
住用のモダマ自生地。木の枝からぶら下がる腕ほどもある巨大な茶色のさや

次に見せていただいたのは、モダマの自生地。モダマというのは大きな豆のなかまで、そのさやがとにかく大きい。私の腕くらいはある長いさやが、つるからぶら下がっているのです。こんな植物が本当にあるのかと、しばらく見上げてしまいました🧐

「奄美市住用観光交流施設 三太郎の里」の木の看板
住用の観光交流施設・三太郎の里の建物の外観。青空と白い雲
三太郎の里で買ったタンカンとバニラのソフトクリーム2本

途中、住用の観光交流施設「三太郎の里」で休憩。ここにはモダマの本物のさやが飾ってあって、間近でその大きさを確かめられます。ガイドのTさんとふたり、ソフトクリームをいただきました。私はタンカン(奄美のみかん)のアイス、ガイドのTさんはバニラ。旅先で食べるアイスは、どうしてこんなにおいしいのでしょうね🍦

頭の上では、ルリカケスという鳥が「ギャーギャー」と鳴いていました。きれいな青い羽の、奄美にしかいない天然記念物で、鹿児島県の鳥にもなっているそうです。警戒しているときの鳴き声なのだとか。姿は美しいのに、声はなかなかにぎやかでした😊

湯湾岳の展望台——奄美でいちばん高い山から

「奄美群島国立公園 湯湾岳公園」の看板の前に立つ70代ひとり旅の女性
「湯湾岳登山道 Yuwandake Trail」の茶色の道標
湯湾岳の登山道入口に立つ赤い鳥居としめ縄。奥に森へ続く道

車は山道をのぼって、湯湾岳(ゆわんだけ)へ。標高694メートル、奄美大島でいちばん高い山です。登山道の入口には赤い鳥居があって、昔から島の人に大切にされてきた山なのだと感じました。

湯湾岳の展望台から見下ろす焼内湾のリアス海岸と深い緑の山々
湯湾岳展望台にある「焼内湾(やけうちわん)」の解説板

展望台にあがると、眼下に焼内湾(やけうちわん)のリアス海岸が広がっていました。入り組んだ入り江と、深い緑の山々。しばらく風に吹かれながら、ただぼんやりと眺めていました。こういう「何もしない時間」が、私の旅ではいちばんのごちそうです。

マテリヤの滝——木もれ日の渓流

「奄美群島国立公園 奄美大島 マテリヤの滝」の環境省の看板
大和村のマテリヤの滝。明るい渓流に岩を滑るように落ちる白い水と滝つぼ

大和村(やまとそん)に入って、マテリヤの滝へ。フナンギョの滝とはまた違って、こちらは明るく開けた渓流の滝でした。水の流れる音を聞きながら、リュウキュウハグロトンボがすうっと横切っていきます。足元にはツルランという白い花も咲いていて、ガイドのTさんが名前を教えてくださいました。

ひとつの島で、こんなにも表情の違う滝にいくつも出会えるとは思っていませんでした。奄美の水の豊かさを、あらためて感じます。

大和浜の群倉(ぼれぐら)——高床の伝統倉庫

大和浜の群倉(ぼれぐら)。茅ぶき屋根の高床式の倉庫が並ぶ

大和浜では、群倉(ぼれぐら)を見せていただきました。高い床の上に建てられた昔ながらの倉庫が、いくつも並んでいます。ネズミや湿気から穀物を守るための、島の人の知恵の詰まった建物なのだそうです。茅ぶきの屋根と木の柱が、まわりの景色にしっくりとなじんでいて、時間が止まったような一角でした。

国直サンセットパーク——一日の終わりに

大和村の国直サンセットパークから見た白い砂浜とエメラルド色の海
国直サンセットパークの展望所。海に向かって木のベンチが並ぶ

最後に立ち寄ったのは、大和村の国直(くになお)サンセットパーク。名前のとおり、夕日の名所です。この日は名瀬に戻る時間もあって、夕日が沈むところまでは見られませんでしたが、海に向かってのびる砂浜と、ゆったりした空気に、一日の疲れがほどけていきました。

名瀬の夕食。鉄板の上のお好み焼きと生ビールのジョッキ

名瀬に戻ってからは、お好み焼きとビールで夕食(少し食べてしまっている写真ですみません😂)。よく歩き、よく見て、よく学んだ一日のあとのビールは、格別でした🍺

まとめ——車がなくても、奄美の奥まで

滝を二つ、巨大なモダマ、奄美最高峰の展望台、伝統の群倉、そして夕日の岬。車のない私では、とても一日では回りきれなかった場所を、Tさんのおかげでめぐることができました。

この島では、いちど数千匹まで減ってしまったアマミノクロウサギが、今では三万匹をこえるまでに戻ってきているのだそうです☺️

島の人たちが長い時間をかけて自然を守ってきた、その積み重ねの上を、私は歩かせてもらっているのだなあと思いました。車がなくても、年を重ねていても、島の奥深くまで会いに行ける。そのことを教えてくれた、ありがたい二日間でした。

🌺 島ごとの旅の記録は 島旅レポート へ。これまでに訪れた島は 日本の離島 一覧(198島) にまとめています。

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