請島へ70代一人旅|島人としか登れない山・ミヨチョン岳に登った(奄美群島③)

九州の島

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※2023年7月の体験です。船の運航・料金・入山のきまりは変わることがありますので、最新は瀬戸内町の公式情報でご確認ください。

はじめに——電話がつながらない島へ

奄美大島の南の海に、加計呂麻島(かけろまじま)という島があります。請島(うけじま)は、そのさらに先。人口は90人ほど(2023年当時)、観光協会もない、地図で探すのにひと苦労する島です😃

実はこの島の宿を取るだけで、ちょっとした物語がありました。

最初は請阿室(うけあむろ)集落の宿を予約していたのですが、出発の数日前に電話が鳴って「入院することになってしまって、お受けできません」と。

えー😂!と慌てて、もうひとつの集落・池地(いけじ)の民宿みなみ荘に電話をかけ直すことに。ところがこれが、何度かけてもつながらない😫

島では一人の方が宿もほかのお仕事も掛け持ちしていて、電話の前にずっといるわけではないのです😉でも、つながったときは、本当にほっとしました☺️

そんな島だからこそ、行ってよかった。今回は、70代の私がひとりで請島に2泊して、「島の人としか登れない山」ミヨチョン岳に登ったお話です。

請島への行き方——港は2つあります

請島へは、奄美大島の古仁屋(こにや)港から町の船が出ています。私は与路島(よろじま)から渡ったので、船でおよそ25分・410円でした(2023年7月時点)。

  • 請島の港は請阿室池地の2つ(集落も2つ)
  • 人だけなら予約なしで乗れました(夏場)。ただしバイクや車を載せる方は予約が必須です
  • 小さな船なので、海が荒れる日は欠航もありえます。日程には余裕を

📝 70代の足メモ:港から宿までは歩ける距離でした。島内の移動はガイドさんの車にお世話になりました。車のない旅でも、頼めば道が開けます☺️

🕐 町営定期船「せとなみ」の時刻表(2026年4月改定)

古仁屋港と請島(請阿室港・池地港)・与路島を結ぶのは、瀬戸内町の町営定期船「せとなみ」。曜日によって便が変わるので、ご注意ください。

※荒天や行事などで運航が変わることがあります。最新の時刻表は瀬戸内町公式サイトでご確認ください。
【お問い合わせ】古仁屋待合所:0997-72-3771 / 瀬戸内町 商工交通課 船舶交通係:0997-72-4560

ミヨチョン岳——島人としか登れない山

請島の真ん中にそびえるミヨチョン岳(大山・標高398m)。「たかが398m」と思うなかれ、です。この山には登山道がありません。あるのは獣道だけ。そして貴重な動植物(ウケユリという花が有名です)を守るため、瀬戸内町への事前申請と、島に住むガイドさんの同行が必須というきまりがあります😃(2023年7月時点。最新は町の公式でご確認を)。

そしてここからが請島らしいところ。ガイドをできる島の方は高齢化がすすみ、私が行ったときにはたったお一人になっていました。その方の都合が合わなければ、誰もこの山には登れないのです。私は事前にお願いして、与路島から渡ったその日の朝に登ることになっていました。

📋 登りたい人へ——ミヨチョン岳 入山申請のしかた

ミヨチョン岳は、思い立ってすぐには登れない山です。手順はこうなっています(2026年時点)。

  1. 瀬戸内町立図書館・郷土館に連絡する(電話 0997-72-1600)
  2. ガイドさんへの連絡のしかたを教えてもらう
  3. 池地集落のガイドの会「みのり会」に連絡して、日にち・人数・案内料を相談する(ガイドさんの同行は必須です)
  4. 登りたい日の2週間前までに入山届を出す

案内料は相談で決まります(私のときは5,000円でした)。※きまりは変わることがあります。最新は瀬戸内町の公式サイトでご確認ください。

旅は道連れ——船の上で声をかけられて

船が請島に近づいたころ、ひとりの男性が私に声をかけてきました。「もしかして?……山に登る方ですか?」

聞けば福岡から来た山慣れした方で、ミヨチョン岳に登りたくてガイドさんに電話したところ「ちょうど一人、登る方がいますよ」——それが私だったのです☺️ こうして初対面のふたりは、ガイドさんと3人で山に向かうことになりました。

道は本当に獣道でした。片道30〜45分ほど、ぜんぶで2時間ほどの山歩き。急に来ることになった彼はお昼の用意がなく、私が与路島の宿・みどり荘さんに持たせてもらったおにぎりを、ふたりで分けて食べました。

ふふ🤭この歳で、この時代にまさかおにぎりを分けて食べることになるなんて☺️分けて食べたおにぎりは、今までで最高に美味しいおにぎりに感じました😆旅は道連れ、とはよく言ったものです。

その男性から「地元に来た際はぜひ、地元を案内させてください」と、嬉しいお言葉いただきました☺️離島じゃ無いけど、旅の途中で寄らせて頂こうかな、また旅の楽しみが増えたな😉

山頂の巨岩と、島々を見渡す絶景

山頂には巨大な岩がどんと座っていて、その向こうに、無人の島々が浮かぶ海がどこまでも広がっていました。日本中の高い山に登ってきたという彼が、ぽつりと言いました。

「こんなに低い山でも、こんなにいいところがあるんだねえ」

ほんとうに、そのとおりでした。青い空に、どこまでも広がる請島ブルーの海!!本当に、本当に・・この写真の景色の何百倍も綺麗で、こんなに清々しい気持ち?壮大なきもち?とにもかくにも、最高の気持ちで景色を見渡しました!山の値打ちは高さではないのだと、398mの頂上で教わりました。

📝 70代の足メモ:獣道なので、スニーカーより少ししっかりした靴(軽めの登山靴)がおすすめ。ガイドさんの歩幅に合わせてもらえば、70代の足でも登れました。無理は禁物、休み休みで。

泊まった宿——民宿みなみ荘(池地集落)

2泊で14,000円(2023年7月時点)。お料理がとっても美味しくて😋、島の静かな夜をゆっくり過ごせました。池地の集落をお散歩するだけでも、島らしい風景や島の暮らしが感じられて、いい時間でした😊

まとめ——数字に残らない島の豊かさ

請島には、観光名所のリストも、おしゃれなカフェもありません。でも、やっとつながった電話の向こうのあたたかさ、たった一人のガイドさん、初対面の人とおにぎりを分けた山頂——どれも、にぎやかな島では出会えないものばかりでした。

写真はクンマ海岸、海の透明感と青空のコラボレーションがたまりません🥰やっぱり、私、島好きだな。景色を見ているだけで、とっても温かい気持ち優しい気持ちになれます。

皆様もぜひ、今日が一番若い日です、やりたいことにチャレンジ!人生一度だけ、思い立ったら吉日☺️

「何もない島」は、「何でもある島」でした。次の記事では、請島に渡る前に泊まった与路島のサガリバナのお話をしますね。

夕日もまた綺麗☺️

📝 請島の旅メモ(2023年7月時点)

  • 行き方:古仁屋港から定期船。与路島からは約25分・410円。バイク・車の積載は要予約
  • 宿:民宿みなみ荘(池地)2泊14,000円。予約は電話で、根気よく☺️
  • ミヨチョン岳:瀬戸内町へ事前申請+島民ガイド同行が必須(ガイド代5,000円でした)。くわしい手順は本文「登りたい人へ——ミヨチョン岳 入山申請のしかた」を参照。
  • 持ち物:軽めの登山靴・飲み物・帽子・日焼け止め・長袖の日よけ
  • 最新情報は瀬戸内町の公式サイトでご確認ください

📝 この旅のメモ(予約はこちらから)

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※請島・与路島の宿は予約サイトに載っていないことが多く、電話予約が基本です

🗾 これまでに訪れた島の一覧はこちら:日本の離島 一覧|70代の女一人旅で訪れた島の記録

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