加計呂麻島へ70代一人旅|寅さんロケ地と3つの宿・バイクで巡る3日間(奄美群島④)

九州の島

※本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれます。

※2023年7月の体験です。船の運航・料金・お店の営業などは変わることがありますので、最新は公式でご確認ください。

はじめに——奄美のもうひとつの島へ

奄美大島の南のはしっこ、古仁屋(こにや)の港から船で20〜30分。目の前に横たわる大きな島が、加計呂麻島(かけろまじま)です。映画「男はつらいよ」の最終作のロケ地になった島、と言えば「ああ」と思う方もいるかもしれませんね☺️

私はこの島に3泊して、バイクとガイドさんの車でぐるりと回ってきました。70代のひとり旅で加計呂麻に3泊、と言うと驚かれますが、行ってみればこれが本当に良い島で。今回は行き方から3つの宿、島の見どころまで、正直にご紹介します。

加計呂麻島への行き方——港は2つ

加計呂麻島へは、古仁屋港から町のフェリー「フェリーかけろま」か、海上タクシーで渡ります。港が2つあるのがポイントです。

  • 瀬相港(せそう)……島の西側の玄関口
  • 生間港(いけんま)……島の東側の玄関口

行きたい集落によって、どちらの港に着くフェリーに乗るかを選びます。私は古仁屋(奄美大島)でレンタルバイクを借りて、そのバイクごと船に乗せて生間港へ渡りました。フェリーは古仁屋→瀬相が360円、バイクの積み込みは630円ほど(2023年7月時点)。バイクや車を載せる場合は予約が必要なので、これだけは前もって手配してくださいね。

📝 70代の足メモ:加計呂麻島はとても大きく、道は海岸線に沿ってくねくね曲がるリアス式海岸。バスは少なく、車かバイクがないと回りきれません。運転しない方は、ガイドさんにお願いすると車で送迎してもらえます(後半でご紹介します)。

島でいちばん心に残ったこと——急がない

正直にお話しすると、加計呂麻のバイク移動は、私には少し怖かったです。リアス式海岸の道はカーブの連続で、片側は海😂しかも滞在中に、強い雨に降られたことがありました。

でも私は無理をしませんでした。雨のときは先を急がず、少し雨宿りをして、やんでからまた走り出す。カーブは、ゆっくりゆっくり。70代のひとり旅でいちばん大事なのは、「先を急がないこと」だと、この島の道が教えてくれました。おかげで、こわい思いをしながらも、無事に島を回りきることができました☺️

1日目——諸鈍と、寅さんの歩いた海岸

生間港から近い諸鈍(しょどん)集落は、加計呂麻でいちばん見どころの多いところ。海沿いにデイゴの並木が続いていて、ここが「男はつらいよ」のロケ地です。私が行ったのは7月で花の季節ではありませんでしたが、海のそばに並ぶ木々を眺めながら、「ここを寅さんが歩いたのかなあ」と思うと、なんだか胸がいっぱいになりました。

近くには大屯(おおちょん)神社があり、国の重要無形民俗文化財「諸鈍シバヤ」という伝統芸能が奉納される場所です。古い石の鳥居が、木立の中に静かに立っていました。映画に出てきた「リリーの家」も、この集落にあります。

そして、島の東のはずれにある安脚場(あんきゃば)戦跡公園へ。ここには昔の弾薬庫や貯水池の跡が残っていて、アーチ型のコンクリートの遺構が、緑に飲み込まれるように佇んでいました。美しい海と、戦争の記憶。加計呂麻は、その両方を静かに抱えている島です。

この日の宿は来々夏(ココナツ)ハウス(渡連〈とれん〉集落)。目の前がビーチで、部屋からそのまま海に入れるような、のんびりした宿でした。夕方、大島海峡に沈んでいく夕日は、この旅でも指折りの美しさ。ずっと眺めていたい景色でした。

2日目——地元のガイドさんにお願いして島の奥へ

2日目は、地元のTさんにガイドをお願いしました。車であちこち連れて行ってもらえるので、車のない私にはとてもありがたい一日でした☺️

まず訪れたのは須子茂(すこも)集落。集落を守る神様の石「イビガナシ」や、水道が来る前に暮らしを支えた泉(イジュンゴ)が今も大切に残されていて、島の信仰と暮らしの歴史を感じる散歩道でした。

加計呂麻島の須子茂集落。石垣に掛けられた神道の木札

続いて嘉入(かにゅう)の滝へ。加計呂麻島で唯一、道路のそばから見られる滝です。昔はノロ(島の女性の祭司)だけが身を浄めることを許された神聖な場所で、滝つぼには主(ぬし)のオオウナギがすんでいるという言い伝えがあるのだとか——そして私、その主らしき大きなウナギを本当に見てしまいました!ヒカゲヘゴの茂る緑の中、一筋に落ちる水。忘れられない場所になりました。

加計呂麻島の嘉入の滝。緑に囲まれた崖を一筋に落ちる滝

お昼前には島の西の果て、実久(さねく)集落へ。「サネクブルー」と呼ばれる、白い砂とターコイズ色の海が広がるビーチは、ため息が出る美しさでした。

加計呂麻島の実久ビーチ。石垣の小道の先に広がるターコイズブルーの海

お昼は実久のカフェゆいゆいで。ゲストハウスに併設された、当時できたばかりの小さなカフェで、貝殻の形のお皿にのったカレー(雑穀米・サラダつき)をいただきました。

加計呂麻島実久のカフェゆいゆいの貝殻型のお皿にのったカレーとサラダ

途中で立ち寄ったソフトクリームの一休みも含めて、島の「食」も大満足。午後は武名(たけな)のガジュマルへ。大きな岩をがっしり抱え込むように根を張った巨木で、その生命力に圧倒されました。

夕方には「夕日の丘」という見晴らし台にも寄り道。ガイドさんとおしゃべりしながらの島めぐりは、ひとり旅なのにちっとも寂しくありませんでした。

加計呂麻島の展望スポット夕日の丘の木の看板

私の好きな神社にも巡りました☺️

この日の宿はゲストハウスBAGUS(バグース)。古い一軒家をリフォームした宿で、泊まったのは私ひとり。貸切だ、と喜んだものの、夜は正直ちょっぴり心細かったです(笑)。でも、こういう素朴さも島の宿の味わいですね。夕食は歩いて10分ほどの「かなめちゃん」というお店でいただきました。

3日目——島尾敏雄と、震洋隊の跡

3日目はバイクで、諸数(しょかず)・勝能(かちゆき)といった集落を抜けて、島の西へ。バナナの木が茂る家並みの間を、のんびり走りました。

途中で立ち寄ったのが、呑之浦(のみのうら)の島尾敏雄文学碑公園。小説『死の棘』で知られる作家・島尾敏雄は、戦時中、特攻艇「震洋(しんよう)」の部隊長として、この加計呂麻に駐留していました。すぐそばには震洋隊の基地跡が残されています。静かな入り江に、若い兵士たちがいた——そう思うと、緑の美しさがいっそう胸に沁みました。

最後の夜は、西阿室(にしあむろ)集落の民宿南龍(なんりゅう)へ。素泊まりだったので、近くの食堂「もっか」さんで島の夕食をいただきました☺️

民宿南龍近くにある「もっか」さんは綺麗でおしゃれな雰囲気のお店でした。地元の食材を使ったお料理は盛り付けも綺麗で食欲をそそられました😋

さらに、お店の中に「ちゃず」さんと言うミニギャラリーがあり、私がお店を訪れた時は何人かの若い芸術家の方々が集まっていました。少しお話に混ぜてもらい、長野から来られた女性の方はネットでご自身の作品を発信されているとか☺️

私が歩んできた人生とは全く異なる生き方をされていて、こんなお仕事の仕方や生き方もあるのだなと印象に残ったものです。

泊まった3つの宿・正直レポート

  • 来々夏(ココナツ)ハウス(渡連)……ビーチが目の前。海と一体になれる宿。1泊約9,860円
  • ゲストハウスBAGUS……古民家リフォーム。貸切で少し心細いのも含めて思い出。1泊3,000円
  • 民宿南龍(西阿室)……素泊まり。近くの食堂と組み合わせて。1泊3,000円

まとめ——静けさの中に、たくさんのものがある島

加計呂麻島は、大きなホテルも派手な観光施設もありません。でも、寅さんの歩いた海岸、岩を抱くガジュマル、戦争の記憶、そして息をのむ夕日。静かな島に、心を動かすものがいくつも隠れていました。急がず、ゆっくり。そんな旅がよく似合う島です。

📝 加計呂麻島の旅メモ(2023年7月時点)

  • 行き方:古仁屋港からフェリーかけろま。瀬相港・生間港の2つ。バイク・車の積載は要予約
  • 島内移動:レンタルバイク(古仁屋の田原モータースで借りて船に積載)またはガイドさんの車
  • 見どころ:諸鈍のデイゴ並木(寅さんロケ地)・大屯神社・安脚場戦跡・武名のガジュマル・呑之浦の島尾敏雄文学碑と震洋隊基地跡
  • 運転が不安な方はガイド利用がおすすめ(リアス式海岸の道はカーブが多いです)

🗾 これまでに訪れた島の一覧はこちら:日本の離島 一覧|70代の女一人旅で訪れた島の記録

コメント

タイトルとURLをコピーしました